四日市市文化会館・三浜文化会館では皇學館大学と協力して、よんぶんセミナー「皇學館大学公開講座」を開催します。
3回に渡ってのテーマは「四日市ゆかりの神社を知る」です。
各回で四日市市内各地の神社を取り上げながら、その歴史や成り立ち・背景について皇學館大学の教員による解説講義を行います。是非ご参加下さい!
■第1回
日時:12月2日(土) 13:30~15:00
会場:三浜文化会館 会議室B
講座テーマ:海山道神社ー海山道神社の歴史と祭りを語るー
講師:岡田登(皇學館大学 名誉教授)
海山道神社は、四日市市海山道町に鎮座する神社で、洲崎濱宮神明神社と境内社の
海山道開運稲荷神社を、総称して呼んだものです。洲崎濱宮神明神社は、貞観18年(876)に創建された
と伝えられ、天正13年(1585)、塩浜出身で初代の江戸幕府四日市代官に任じられた水谷九左衛門光勝に
よって再建されたと言われます。御祭神は、天照大御神ほか11柱を祭っています。境内社の稲荷神社は、
勢州(伊勢国)稲荷の総社と言われ、本社を越えるお社となっています。4月8・9日の節分の日に行なわれ
る「狐の嫁入り」神事は、著名なものです。講座の初回として、海山道神社の歴史と祭りについて語りた
いと思います。
■第2回
日時:令和6(2024)年2月10日(土) 13:30~15:00
会場:三浜文化会館 会議室D
講座テーマ:鳥出神社・鵜森神社 ―四日市の式内社と古代の神祇祭祀―
講師:佐野真人(研究開発推進センター 准教授)
平安時代に編纂された法律である『延喜式』の「神名式」(通称「神名帳」)に記
載された神社は、「式内社」と言われ、朝廷から幣帛の供進に預かっていた。この「神名式」の伊勢国朝
明郡に「鳥出神社」、三重郡に「江田神社」が記載されている。「神名式」の「鳥出神社」は現鳥出神社
に比定されているが、「江田神社」には論社(式内社の候補となる神社)が4社あり、その一つに鵜森神
社をあてる説がある。
本講座では、古代の式内社の概要を述べたうえで、鳥出神社・鵜森神社の歴史や祭祀、両社が式内社と考
えられる根拠を解説し、都から離れた古代の四日市において、朝廷と一体となる神祇祭祀が行われていた
事実を再確認したい。
日時:令和6(2024)年3月2日(土) 13:30~15:00
会場:三浜文化会館 視聴覚室
講座テーマ:諏訪神社 -近現代の神社とまちづくり-
講師:板井正斉(文学部神道学科 教授)
四日市市諏訪栄町に鎮座する諏訪神社は、そのご創建を鎌倉時代にまでさかのぼり
ます。四日市・浜田の産土神として、地域の発展を見守ってきた神社は、地域の人々にも長らく親しまれ
てきました。特にその関係は、華やかな山車に彩られる四日市祭などに象徴されます。そこで諏訪神社と
地域の人々との豊かなつながりの<これまで>と<これから>を近現代の出来事から考えあいたいと思い
ます。
【申し込み】
10月20日(金) 9:00受付開始(各回とも申し込み無料)
主催:公益財団法人四日市市文化まちづくり財団